まどろみ研究室.

読むと心が軽くなる催眠ブログ

「非宗教的スピリチュアル(SBNR)」なる潮流について思ふこと

みなさん、「SBNR」という言葉を聞いたことはありますか?
「Spiritual But Not Religious」の略なんですって。
「宗教的ではないがスピリチュアル」ってこと。

なんだかキャッチーで魅力的な感じがしますよね。
今日はこのSBNRについて、ちょっと立ち止まって、
一緒に考えてみましょう。

SBNRって何なの?

SBNRは、2000年代にアメリカで広まった概念です。
既存の組織宗教から距離を置きつつも、精神的な探究だとか、
ライフスタイルの実践に強い関心を持つ人々を指します。

アメリカの調査機関「Pew Research Center」によると、
なんと米国民のおよそ4人に1人がこのSBNR層に該当するそうです。

例えば、瞑想やヨガを実践しつつも、
特定の宗教には属さない人たち。
または、自然崇拝的な思想を持ちながら、
従来の宗教的儀式には参加しない人たち。

こういった方々がSBNRの典型例と言えるでしょう。

皆さんの周りにも、こんな人いませんか?
もしかしたら、あなた自身がSBNRかもしれませんね。

SBNRの光と影

SBNRに共鳴し発信している人々の多くは、
アンテナ感度が高い印象です。
彼らの言葉には、何というか、すごくもっともらしい、
深そうな洞察があふれています。

でもね、ぼくなんかは、
企業や自治体がこのスローガンを安易に利用している
みたいな印象も受けちゃうんです。

本来は、組織的な束縛を受けない、
深い自己対話を提唱するものだと思うんですけどね。
新たなマーケティングの道具になっているような気が
若干するんですよ。

例えば、「SBNR」をビジネスやマーケティングとかに
戦略的にどう取り入れるかって言う議論。
これって、本当にSBNRの本質を理解しているのかな?
なんて思っちゃいます。

それと、既存宗教の権威や窮屈さを嫌いながら、
好き勝手なスピリチュアリズムを標榜するだけだと、
軽薄さを拭いきれないですよね。

既存宗教の存在意義

ここで、既存の宗教の存在意義についても
触れておきたいと思います。

長い歴史の中で、宗教は人々に精神的な支えを提供し、
社会の秩序を維持する重要な役割を果たしてきました。

でも、それだけじゃない。

実は、共同体の形成と運営という面でも、
宗教の果たしてきた役割は大きいと思うんです。
人の精神的成長には、やっぱり健全な共同体との関わりが不可欠。

その意味で、宗教の貢献は大きいと言わざるを得ません。

例えば、地域の寺院や教会が災害時の避難所になったり、
信者同士のつながりが互助的な役割を果たしたり。
こういった側面も、宗教の重要な機能の一つですよね。

一方で、1960年代のヒッピームーブメントも頭をよぎります。
これは既存の価値観に反発し、完全な自由を追求する動きでした。

でも結局、その野放図な姿勢は堕落や退廃を招き、
最終的に社会の混乱を引き起こし、瓦解してしまいました。

二項対立を超えて

この歴史が教えてくれるのは、
「完全な自由」と「秩序や倫理」のバランスの重要性。

「スピリチュアルか宗教か」「自由か服従か」
「権威vs自由」「中央集権vs非中央集権」といった
二項対立的な考え方から、ぼくたちはもうそろそろ
脱却する必要があると思うんですよね。

どちらの立場にも良い部分があり、
そのバランスを取りながら、その時々の自分に心地よい立ち位置を、
見つけることが重要なんですよ。

それにこの、「SBNR」という名称自体が、
二項対立的な思考を内包していると言えませんか?
「個人的な精神主義vs既存宗教」と言うね。

これからの時代に必要なのは、
もっと柔軟で包括的な視点ではないでしょうか。

皆さんは、自分の精神性や信念について、
どんな立場を取っていますか?

テクノロジーが支える新しいコミュニティの形

ここで注目したいのが、既存の組織宗教に代わる、
柔軟で権威主義的でない新しい時代の共同体のあり方です。
そうした新しい共同体が、人々の精神的な成長を支えていく。

生成AIをはじめとする、最新のテクノロジーを活用することで、
このような新しい形の共同体が実現できるのではないでしょうか。

在野の草の根レベルには、
光るアイデアや想いを持つ人々が数多く存在しています。
個人のブログやYouTubeチャンネルで語られる彼らの言葉は、
時として既存のメディアよりも深い共感を呼びます。

そして今の時代は、誰もが発信者になれます。

例えば、オンライン瞑想グループや、
バーチャル空間での哲学カフェなど。
これらは、テクノロジーを活用した、
新しい形の精神的コミュニティと言えるでしょう。

誰もが発信者となり、受信者となり、
権威的になりがちなプラットフォームに依存せず、
自由に柔軟につながっていく。

「ご縁」で繋がる、ゆるくて流動的な
「ムラ」のネットワークですね。

このようなネットワークが機能すれば、
多様性が促進され、状況に応じて柔軟に形を変えられ、
既存の枠組みにとらわれない自由な発想が生まれる…
そんな可能性を感じます。

ただし、新しいものには新しい課題も付きまといます。
オンラインコミュニティでの信頼性の担保や、フェイクニュースの問題。
これらにどう対処していくかも、私たちの大切な宿題ですね。

まとめ

今回は、SBNR(非宗教的スピリチュアリズム)なるものについて、
思うところを書いてみました。

大切なのは、自分自身と誠実に向き合うこと。
流行りの言葉や固定観念に惑わされず、
柔軟な思考で自分なりの精神性を育んでいくこと。

そして、そんな個性豊かな人々がゆるやかにつながる、
新しい形のコミュニティ。

テクノロジーの力を借りて、それが実現すれば、
私たちの精神性の探求はさらに豊かなものになるはず。

まぁ要するに、みんなが「ひとりごと散歩」を実践して、
どんどん面白い事を思い付いて、それをネットで発信する。

そしてみんなで、ゆる〜く繋がっていきましょうよ!

madoromi.net

今日も読んでくれてありがとう。
ねむヨシでした!

ではまた💤